三度目の正直で漢検準1級に受かった勉強法

1年ほど前、3回目の受験でなんとか漢字検定準1級に受かりました。
検索すればきっと、◯ヶ月で受かるだとか一発で受かるだとか色々でてくるかもしれませんが、一人の地道な受検生の勉強法をここに残しておきます。

不合格歴
・2014年ごろに初めての受験。合格ラインは160/200くらいだが、114点とかだった気がする。
・その後、漢検のことなど思い出さずに何年も経過。
・2021年の8月、自分の持っている資格を整理していたとき、2級をいつとったのかわからなくなってしまった。コロナ禍で暇だったため新しく受けるかと思い立ち、勉強を始めた。2021年10月の回に落ち、2022年2月の回に合格。

 

使った教材
・東大生直伝! 漢字検定 準1級 まるごと対策問題集(東京大学漢字検定研究会・編)
2014年に買ったものが家にあったのでそのまま使っていた。範囲も今と異なるし、カバーしている範囲的にこれをパーフェクトにしても合格できないような気がするので、特にオススメするわけではない。が、まずパーフェクトにするための一冊としては悪くなかった。

漢字検定準1級〔頻出度順〕問題集(高橋書店
頻出度準で並べられているものが一冊は欲しかった。

・本試験型漢字検定準1級試験問題集(成美堂出版)
模試形式のものも欲しかった。

漢検1/準1級実物大過去問本番チャレンジ! (日本漢字能検定協会)
もちろん準1級の部分だけ解いた。1級を眺めて、これは無理だ受けないでおこうと思った。まるで違う言語のようだ。念のため一度くらい過去問を本番形式で解いておこうという目的で購入。

 

揃えるべき教材
まず、どの教材を使えばいいのかについて持論を述べておく。なるべく少ない参考書で乗り切ることを考えよう。
個人的には、
・質の高めの分野別/頻出度別などの問題集(1~2冊)
・模試が十分な数入っている問題集(0~1冊)
・過去問(0~1冊)
でなんとかなるのではないかと思う。合計2~3冊といったところか。

過去問は公式から出ているので良いとして、残りの2冊は別々の出版社のものがよいのではないだろうか。理由はよくわからないが、一冊だけでは頻出漢字をカバーしきれない事が多いようだ。

どこのものを買うかは本当に自由だが、「どのくらいカバーしているか」「見やすいか」などを重視した。私は本の色使いやフォント、文字の大きさ等にこだわるほうなので、大手出版社から出ているもののうち気に入ったものを買った。このあたりはやはり書店に出向いて手ずから吟味するのが良いだろう。皆さんにも合うものが見つかりますように。

模試については、私は漢検以外の試験等々についても実戦形式で対策するほうがやる気が出るタイプなので、模試形式のものを用意した。そうでない人は、普通の問題集(分野別にまとまっているもの)を2冊にしても良さそうだ。


勉強法
特別なことはしていない。2回も落ちているし。
地道に問題集を解き、わからないものはわかるようになるまで解き、覚えられないものは何度も書いた。普通すぎる......。
四字熟語に関しては問題集の後ろにだいたいついている「四字熟語一覧」を地道に単語帳に書き写して、覚えたものから別のカードリングに移していく、という勉強をしていた。
一つ工夫したことといえば、例えば四字熟語の問題など、一冊の問題集だけでは「読み」しか出題されていない、知ったつもりで実は書けない、といったことが起きうる。
読みの問題でも自分で「あ、これは書けないかも」と思って対策できる人は大丈夫だが、そのセンサーがあまり働かない場合はとりあえず複数の問題集を解くほうがいいのかもしれない。
それから、コクヨのキャンパス単語帳の「大」というサイズ(78×52mm)が使いやすかった。四字熟語の読みと意味を一緒に書ける大きさの単語帳は珍しい。メーカーは問わないと思うが、単語帳派の人はぜひ参考にしてください。